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  (隊長作)

2008年1月13日(土)  14:00   - 177 -    訪問者数

    高田馬場管弦楽団   横島勝人指揮   練馬文化センター

     ラヴェル      ラ・ヴァルス
     ブルックナー    交響曲第8番(1890年第2稿)

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  第3次東京遠征2日目。
  ブルックナーといえば第4番や第7番、人気の第9番などが良く採り上げられますが、
  やはりブルックネイリアンとしては第8番、これに勝る曲は無いでしょう。
  
  私はジュリーニ&VPOでブル8にどっぷり浸った世代ですので、   (隊長作)

ブル8とくれば「永い」のは慣れっ子。
  そう自負していた自分が、演奏前まではいました。
  
  朝十時、池袋郊外のホテルを出て、まずは新宿ディスク・ユニオン。
  1ヶ月しか経っていないので、買いたい商品が見つかるのかな?と
  不安でしたが、全くの杞憂でした。
  
驚きなのは、フォールズの
ワーナー盤が2種もあったこと。

最近このジョン・フォールズの
「四月のイングランド」という10分ほどの曲が
お気に入りでして、いつかは「ワールド・レクィエム」も
聴きたいと目論んでいる。

そんな私が、フォールズの録音新しいCD2枚も
見つけて、喜ばないわけがない。

  他にもロンドン・プロムスのライヴ盤2種見つけるなど、成果の多いショッピング。
  
新宿からは大江戸線で練馬まで。
練馬は池袋とも新宿とも一直線。
練馬大根なんて馬鹿にする時代も、
今は昔。

だけど練馬に着いて飯屋を探すれど、
目ぼしい店は無し。

江古田はあんなに面白いのに、
練馬は人工的でどうもツマラナイ。
練馬文化センターのある北口なんて
もっとコンクリートチックで、
これじゃぁいかんわな。

私はここら辺も詳しいんで、
解かった上で書いてます。

  とは言え、練馬文化センターはまだ4回目。
  ブル8でも無きゃ来ないホールですが、懐かしい町なんで   (隊長作)

それはそれで良かった。
  
  ブルックナーの前座にモーツァルトでなく、ラヴェルを持ってきたのは
  実にお洒落。

  メロンに生ハムみたいな取り合わせと言いましょうか。
  あれ?と思いつつ、味わってみると予想外にウマい。
  しかしラ・ヴァルス演奏は、どうだったでしょう。
  音取りが相当難しいのは分かりますし、独特なリズム感を表出することが
  最優先されたんでしょうが、全体としてはぼやけた印象。
  フランス音楽そのものがぼやけた印象なんですが、中音域時の音程が
  不安定で、ぼやけた旋律がますます霞んでいく。
  練馬文化センター
しかし今回の演奏会は、ブル8にこそ、
その真骨頂があった。

絶対、今回の演奏会は、生涯忘れないでしょう。
この演奏会を聴いたブルックナー・ファンを
自認している人々なら、今回の演奏は
忘れたくても忘れられるもんじゃない。

ああいった演奏に生涯再び会える可能性って、
あるのかな?   (隊長作)

おそい。  遅いんです。

  ジュリーニ仕込みの私でさへ、遅いどころじゃないと思い続ける遅さ。
  正確には計ってなかったのが残念ですが、100分超120分以内。
  ブル8は早くて75分、遅くとも90分くらいでしょうか。
  そんなの軽く越えてしまう超スローテンポ。
  体感的には、倍の長さで演奏しているかのようでした。
  
  それでいて演奏はトコトン一蓮托生、死なばもろとも、毒食らわば皿までも。
  
  これだけ指揮者の無理難題によくぞ随ってゆくよな、微笑ましくも涙ぐましい。
  しかしそんな効果は朗々とした歌う箇所で最大限に発揮され、
  めくるめく隠微な花園が咲き誇るようなカンタービレ。

  最近ブルックナーのゴク遅演奏が話題になりましたが、それがブル8で、
  ライブで体感できるとは思ってもいなかった。   (隊長作)

しかも練馬で。
  
  キツイところはギャロップ・リズムが多いブルックナーにおいて、
  あまりの遅さゆえにリズムもメロディもズタズタとなり、一体本来のメロディが
  何だったのか解からなくなってしまいそうになること。
  想像して下さい、ブルックナーがのたうち廻りながら、
  ドロドロに分解してゆく様を。

  それを美しいと取るか、醜いと取るかは、もう個人的見解。
  私の感想は、面白かった、です。
  面白いか、面白く無い、かで事象を判断してゆくのが私の悪いところですが、
  こういった聴いたことも無い「トンデモ」演奏に出会った時は、ひどく興奮します。
  
  十年に一回しか現れないであろう「奇演」に、いま、私は対峙している!
  なんてゾクゾクする状況でしょう。
  
  ただ、この巨像がのたうち喘ぎながらクライマックスに突入する様は圧巻でしたね。
  約2時間、彼らの正気を失った世界に付きあって、長い旅路もいよいよ
  終わり。
  目の前では巨像が最後の悶え苦しみから解放されようと、脱皮につぐ脱皮を重ねる。
  練馬文化センター
聴いてはいけないものを、聴いてしまったような。
変態とはこのような世界を言うのかもしれません。
あれは凄かった。

いつもの私が使う「凄かった」とは、
全く違う異次元で、凄い演奏だった。

指揮者、横島勝人。
要チェックだ。            前へ  HOMEへ  次へ




  ●過去聴いた 『ブルックナー8番』 なコンサート感想●

   2004年9月4日 内藤彰指揮  東京ニューシティー管弦楽団
   ブルックナー   交響曲第8番(1.5版) 世界初演
   http://rede200402.hp.infoseek.co.jp/dai3/dai43.html













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