
3月27日(土) 14:00 - 14 -
J・テイト指揮 読売日響
東京芸術劇場
ブラームス 交響曲第3番
ハイドン 交響曲第102番
エルガー 序奏とアレグロ
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1週間前のエルガーに感動して、またまたテイト&読響に行ってきました。
今回は芸劇です。今回の演奏は何ですが、プログラミングに大いなる懐疑を抱いた聴後感でした。
コンサートのプログラムってどうやって組まれるんだろう。
シリーズものもあれば、チクルスもあるけど、オケの年間プログラムっていう全体的な
バランスも加わってるんだろな。全公演の半分をベートーヴェンにする訳にもいかないし、
チャイ5が人気曲だからといって、しょっちゅうする訳にもいかない。
しょっちゅう演っているオケもあるが、そんなオケは馬鹿にされてる。
俗に言う、「意欲的なプログラム」と「人気演目」の兼ね合いが、現実な所でしょう。
今回のテイト、Wプログラムはまさにその悪例だと感じた。
一つがテイトお得意なイギリス・プロ(エルガー・ブリテン・パーセル)。
一つがオケ依頼のプログラム(ブラ3・ハイドン・前プロぐらいは何でもいいよ)。
これは何の根拠も無い。憶測でモノを書いてはいけない事も分かっちゃいる。
しかし、こういう組み合わせが当団に限らず実に多いので、1回言ってみたかった。
そんなの皆気づいているよ、大人は黙ってるものさ。
でも、いいもん、いいもーん、どうせボウヤだからさ。
しかし、これは指揮者・観客・楽団みんなが不幸になる仕組だ。
えぇ?(また大袈裟な)
●まず、指揮者。
テイトはプログラム・ノートで「ハイドンの交響曲をメインに持って来たいくらい大好き」と宣まっています。
エルガーも然り。ブラームスも「3番がいかに美しいか」を語っています。
しかし、実際の演奏には出来不出来がありました。
本誌第16番で熱く語ったエルガー1番の感動を、今日のブラームス3番では得られませんでした。
じゃぁ、今日のコンサートそのものが今一だったのかと言うと、そうでも無かった。
意外なのがハイドンで、この人は本当にハイドンが好きなんだなぁ、とほのぼのと楽しくなる演奏でしたし、
エルガーの「序奏とアレグロ」は大熱演でした。
ブラームスが手抜きだったのか、と言えば、そうでも無い。
テンポをたっぷり取って、デュナーミクも大きく、名演になる要素は揃ってました。
しかし、なんでかなぁ、あと一歩なんだよ。
ブラームスの実演ともなると、エルガーのそれとは異なり、自分の中の蓄積データが多く、
ついつい厳しく聴いてしまってるのかもしれない。
しかし今日の観客は正直で、終演後のブラボーは一切飛ばなかった。拍手も普通だった。
前回のエルガー1番ではブラボー飛びまくりだったのに。
拍手が全てじゃ無いけどさ。

よって、本日のテイトは不幸であった。
●次に観客。
多くの観客は私と違って、エルガーもいいけどブラームスの方がもっと好きだろう。
現に今日の集客は上々でした。
年配のご夫婦連れが多く、今日のブラ3を楽しみにしている人で一杯だった。
しかし、今日のブラ3はこんな結果。
お目当ての曲は聴けたけど、演奏もまぁまぁだったけど...。
まぁまぁの演奏を聴くために、我々は金を出して、はるばる池袋まで来ていない。
いやいや、G席二千円(またかよ...)以上の元は取れましたよ。
三千円以上出すコンサートでは無かったが。

よって、今日の観客は不幸であった。
エルガーだと大名演で、ブラームスだと平均点。
こうなるんだったら、エルガーの1・2番をやってくれりゃぁ良かったやん。
3番(ペイン補筆版)だったら、死ぬほど嬉しいけど。
●最後に楽団
読響は実に良くやっているオケだ。
現代音楽もあるし、ロジェヴェンやヴァンスカ、ホーネックと指揮者招聘
能力はN響と互角だろう。いや、伸び盛り指揮者の発掘では、N響以上だ。
しかし、テイトにブラ3やらせんなよ。
テイトなんだから、ガンガン英国音楽をやらせるべきだ。
彼も商業ベースで名曲をやっておきたいのかもしれない。
広い心で彼のブラームスを甘受すべきだろうが、あのエルガーを味わってしまったら、
ブラームスどころでは無くなるってのが人情だ。
こういう不満が読響ファンの間で醸し出されたら、それは楽団にとっても不幸だ。
ところで、秋のロジェヴェンは大変楽しみなのだが、なんでロジェヴェンがフランス音楽なんだ?
これは、小澤がウィーンの練習台として、よく日本でリハまがいのプログラムをやってるパターンなのかな。
いずれにしても、ロジェヴェンだったらショスタコかプロコ辺りを混ぜて欲しい。
今だに聴かされるロジェヴェンの「タコ4伝説」。
私は聴き逃しただけに、是非もう一度再演して欲しいのです。休日に。
おねがい!
次回は4月10日(土)のスクロヴァチェフスキー指揮&N響を予定しております。
プログラムは「エロイカ」に「Pコン4番」というオール・ベートーヴェン。
突撃隊のベートーヴェン感想は如何に?
ミスターSに返り撃ちされる事を望んで、斬り込んでみます。